思いがけない出来事

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少女は、意外にも、 「30分で良いですよ。」と応えた。 そのまま、私とタロウは、真後ろにあった、雑居ビルの6階へと、 エレベーターに3人で乗り、店の扉の前に着いた。 ガールズバーラウンジ『ヒップ』と書かれた扉を開けると、少女は、 「お客様、2名入りまーす!」と元気よく声を出し、煌びやかな広い、カウンターを通り、奥のテーブル席へと着いた。 家庭的な雰囲気の内装で、お金持ちが所有していた、分譲マンションを、そのまま使っているかの様だった。 私は、椅子に座るなり、ハートランドビールを注文した。 タロウは、アサヒスーパードライのドラフトビールを頼んだ。 各テーブルも、キッチンテーブルの様な家庭的な雰囲気で、お店は大繁盛していた。 妖精たちの住処に、迷い込んだ様だ。 キャストは全員、若くて綺麗だ。 私は、とても気に入った。 タロウも、満更では無い様子で、スーパードライを飲み干す。 目の前に、カラオケのリモコンがあったので、 私は、ワッチの恋だろを歌った。
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