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まい
私たちのテーブルに付いてくれた、少女は、恋だろを聴いて、とても喜んでくれた。
彼女は、タロウに名前を聞かれると、「まいです。」と答えた。
仕草も可愛らしく、清楚な雰囲気なので、タロウは、「受付嬢に、いそうだね。」と言って彼女を持ち上げた。
案の定、定刻の30分が過ぎ、私は、延長をして、お店に残ることにした。
タロウも延長に同意した。
まいちゃんと一緒に、セカオワの虹色の戦争などを歌い、上機嫌で過ごしていると、あっという間に1時間が経った。
タロウは、薄情にも、そこで帰った。
私を1人置き去りにして。
折角にも、久しぶりに会ったのだから、一日中遊んで、話して、最後はサウナで締めるというプランまで考えていたのに、プランはコテンパンになった。
タロウは、今日の約束の前に、接待を兼ねた飲み会で、大金を使った為お金がないと言って帰った。
本当に苛苛させる奴だった。
まいちゃんは、その後も、私と楽しく過ごしてくれた。
「一杯頂いて良いですか?」
と尋ねるので、もちろんと応え、2人で楽しく呑んだ。
まいちゃんに、お仕事はなにを、されてるんですか?と聞かれ、教師だと答えた。
そういえば、タロウは、まいちゃんに独身だと告げていた。
しょうもない所で嘘をつく奴なんだなと思った。
まいちゃんが、ベランダに出ようというので、2人でベランダから、夜景を見た。
6月の気持ちのいい風。
雨も降ってなく、都会の楽園だった。
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