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「ってかお前……どうやって倒したんや?その木刀で……」
木刀についた血を見ながら問いかける大雅。
「どうやってって……とりあえず、がむしゃらに殴ったら勝てました。足を掴まれた時は焦りましたけど。二人は大丈夫でしたか?他の狂鳴人に遭遇は?」
「こっちは大丈夫や……。それよりな、ええ事を思い付いたんやけど聞いてくれへんか?なっ、鈴村さん!」
大雅は薄ら笑いを浮かべて鈴村に同意を求める。
「なんですか?いい案って……」
サトルは真剣な表情で大雅の言葉に耳を澄ました。
「浪速区まで行けばいくつかヤクザの事務所がある。表向きは普通の会社みたいに見えるけど、実際はかなりヤバい組の事務所や。セキュリティの問題はあるけど、そこに行けば拳銃とか日本刀とか色々手に入るんちゃうかと思ってな」
「それって……勝手に入っても大丈夫なんですかね?」
大雅の提案を聞いたサトルは不安そうな顔で質問する。
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