冒頭部分とかノリで書いてみた。

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冒頭部分とかノリで書いてみた。

誰かが泣いてるー 誰が泣いてるんだろう。 ごめんなさい、ごめんなさいと もう何度も謝ってるんだから、 いい加減、 (ゆる)してやったらいいのに…… 頬に水滴が落ちて冷たさを感じ、 俺は意識を取り戻した。 ゆっくりと瞼を開くと、 目に映るものは、闇。 手探りでなんとか起き上がり、 俺は静かに周囲を見渡した。 俺以外、 何も見えない真っ暗な空間が そこには広がっている。 「なんだ……ここ」 思わず漏れた言葉。 返事がくるとは思っていなかった。 ーここは生と死の狭間 頭上から若い男の声がして 視線をそのまま上にあげると、 目があった。 金の目をした、白い肌の銀髪の男が 俺を静かに見下ろしている。 「……あんた、誰だよ」 思わず、声が震えた。 その男が普通の人間でないことは すぐにわかったからだ。 髪や目の色はもちろんだけど、 男を包むまばゆい光が、 人ではない何かだと 俺の心に訴えかけている。 その神々しい光をまとった何かは 静かに口を開いた。 ー我は神使(しんし)。  神の御意志(ごいし)により、  貴殿に再び生きる機会(、、、、、、、、、、、)を与える者。 相田(あいだ)陽太(ひなた)、 貴殿はもう、死んでいるー
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