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シーズン1-18【退院】
わたしは3日間熱にうなされて
4日後に熱は下がり目が覚めた。
わたしが眠っている間
承太郎くんが毎日お見舞いに来てくれたって
ママから聞いて嬉しかった。
会いたかったけど・・・
何日もお風呂に入ってない状態で会うのなんて絶対に嫌だったから!
みんなには心配いらないので絶対に来ないようにって伝えた。
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回復が早く検査の結果も問題なくて
月曜日には登校できた。
試験に関しては先生と相談し、後日受けることができて
一週間のブランクがあったけど
何とか満点取れた!
その報告と退院祝いを兼ねて4人で会うことになった。
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お詫びにと承太郎くんが素敵なお店を予約してくれた。
なんのお詫びだ??・・・
「大変お騒がせしました。
みんなお見舞いに来てくれたって、ママからきいた。ありがとう」
「よかったよ元気になって
俺がちゃんと承太郎に説教しておいたから!」
「そうそう!司くんめちゃかっこよかった~」
「説教って?」
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「熱出たのは承太郎のせいだろっ!」
「そうだ思いだした!
試験前日に告白もしてないのにふられたんだわたし!」
「・・・おいっお前ら言いたいこと言いやがって」
「ほんとのことじゃん!」
ほっぺを膨らませてみた。
でも本当はそんなことどうでもよくて
また会ってくれることがうれしかった。
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「承太郎はいつもそうだよな、ほんとの事をうやむやにして
周りを傷つけてるんだぜっ!」
「司っお前なっ!」
「まーまーまー喧嘩しないでよ!
今日はしずくのお祝いなんだから
結局やさしすぎるのよ承太郎くんはっ
人を傷つけないようにしようとして
結果傷つけちゃってるんじゃない?」
「・・・・」
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「私ちょっとトイレ行ってくる」
あーなんか美味しいものがいっぱいで幸せ~
承太郎くんはいつもこんな美味しいもの食べてんのかな~
「しずく待ってわたしも行くっ」
「あぁ茜」
「ねぇ私気づいちゃった!」
と唐突に茜が言い出した
「何を?」
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「司くん、柚希ちゃんのこと好きなのかもしれない・・・」
「えぇぇっ!どういうことぉっ??」
「なぁ~んとなくだけど、承太郎くんに対してあんなにムキになって
怒ってるの見てそう思った。」
「あぁでもさっ、もしそうであっても、
今付き合ってるのは茜なんだからさっ!」
「うん。気にしてないけどねっ」
「何かあったら相談してねっ!
茜にはいつも助けてもらっているから!」
「ありがとっ!」
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帰りは承太郎くんがいつものように送ってくれた。
なんかあんなことがあった後だからちょっと緊張する。
「それでお前思い出したんだろ?」
今日は承太郎くんの方から話しはじめた。
「思い出したって?」
「『あの星』の話。」
「『あの星』の話って!
承太郎くんも思い出したの?
ほらっ!やっぱり仲間じゃない!!」
浮かれててすっかり忘れてた。
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「あぁ少しな。
それで、今までお前のこと突き放すようなこと言ってすまなかった。
勝手かもしれないけど、
これからはお前に協力するから」
ってことはずっと一緒にいてくれるってこと?!
「えっ!じゃあ一緒に仲間を探してくれるの!!」
なんかやっと私が望んでいた高校生活がやってきそうな予感。
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「あぁ。それでお前に合わせたい人がいる」
「合わせたい人?」
キャーなにそれ~まさかご両親??
「俺の祖父なんだけど、祖父も『あの星』の記憶を持っている。
この間急に呼び出されて、その話をされた
俺達を含めて仲間が12人いるらしい、それを集めろって」
おじい様・・・
両親を通り越しておじい様・・・。
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「記憶があるってことは
おじい様も仲間ってこと?
でも私の夢にはまだ出てこなかったなぁ」
「あと柚希もそうだ!記憶がある。」
「あぁ柚希ちゃんは承太郎くんの妹だった。
『あの星』では柚希ちゃんとわたし親友だったんだよね~
なんかへんな感じ・・・・」
「それで今週の土曜日にでも一緒に来てくれるか。
ここから1時間くらいの山のふもとにあるんだけど」
「わかった」
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「そう言えばポチ今日はいないんだなっ」
「そうなの、最近ちょくちょくいないことがあるの、
どうしようこのまま消えちゃったりしたら・・・」
「多分爺さんの所だ、ポチは爺さんのところなら自由に行けるらしい、人間の姿にもなる」
「そうなの?!」
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「土曜日ここまで車で迎えに来るから
・・・それからポチには気を付けろ。」
「気を付けろって?どういうこと?」
「まだよく分からないが、つじつまが合わない事がある
ポチが爺さんの所に頻繁に行ってることも気になる」
「んん・・・何をどう気を付ければいいんだ?」
「まだ何がどうってことは分からないから
信用できないってことだけ覚えておけっ」
「わかった。送ってくれてありがとう」
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やっぱりあいつの記憶に爺さんは出てきてない。
まだ思い出していないってことなのか?・・・
ポチは頻繁に爺さんのところにいって何してる。
それに何故ポチは爺さんと会ってることあいつに言わないんだ。
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