第5話僕たちの授業

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第5話僕たちの授業

なんか視線を感じる。おそらくは朝に出会った、同じクラスにいる風紀委員長倉柳だろう なんだ?こいつに俺何かしたっけ? なんか殺意がこもってねーか? 「はい次、佐藤ここの例文読めー」 「あっ、はい」 ・・・・・なんなんだよ! 俺間違ってないよな?なんで呪いの呪文呟きながら、殺意のこもった視線を向けられるんだ?どーゆーことだ? 「佐藤勇花あやつ、まさかこの僕がいるというのに少女に対して、あんなことをするとは、これは監視しておかなければ」 「次、伊東ー」 「にゃん」 ・・・・・クラス全体に沈黙が走った。 「は、は、は!すいません。寝ぼけて、ましては、は、は」 「はい。69ページですよ」 「わかってます!」 「なんなの!あの少女ドーユーこと?は!ソーユーことか!まさかプレイでそういう事を要求されていて、体に染み付いていると!と言うかなんでずっと猫耳、猫の尻尾つけてるのよ!」 僕をは、さらに強く呪いの言葉を呟いた。 「次、倉柳・・・・倉柳?」 「アブラカタビラ、ジェスラス、ホウキぶつぶつぶつぶつ」 「倉柳?」 「ふぁ、はい!」 こうして、1時限が終わった。 次は、数学だがこの数学教師は佐藤なみの変人である。正直言うと僕は嫌いだ。 「やぁやぁやぁ、我が可愛い生徒達よ!この私が来てやったぞ!ひれ伏し崇めたまえ!」 この有り様である。 「というわけで、今日もこの世で使うことのない。X円やら突然動き出す点Pが眼前に出現した際の必殺魔法を教えてやろう✨」 この教師中二病という煩わしい病におかされている。なぜか男子にはとてつもない人気を誇っている。 「いいか?ここではこの前教えた。白魔術99番ソロモンをつかいたまえ!そうすれば、このキマイラは倒せるだろう!」 何をいっているんだ?ちなみに今やっているのは、ソロモンは因数分解の公式、キマイラは応用問題の事を意味する。本当になんなんだよ?普通中二病枠は学生サイドのキャラだろ!だか、大変なのはこれからだ。 「先生、じゃあバーサーカーになるとどーなのですか?」あれは、このクラスで一番賢い高木 俊作だ。おかしい、なんでこの世界は何か間違っている。なんで勉強してる僕が一番じゃなくてあいつが一番なんだ? バーサーカーでも同じだ、だがこいつの場「エクスカリバーをつかいたまえ」 「グングニルじゃダメなんかね」 「グングニルでもいいが時間がかかるぞ」 「確かにチャージバーストを撃つのは、エクスカリバーのほうが早いですもんね」 そうやって、今日も僕の授業は終わっていく。
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