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イチョウ並木から見える桜が見える通学路。それが私の青春の全てだった。 今日は中学の入学式。初めての制服に袖を通し、緊張しながらも、ウキウキで学校に向かった。教室のドアを開けた瞬間、同じ制服を着た人が沢山いて、初めて中学生ということを実感した。その後体育館に向かい、ついに、先生の「12番、川波春香」の声が体育館に響いた。 また教室に戻ってきて初めてのホームルーム。 近くに座っていた女の子が話しかけてくれた。 「私、二宮あかりです。これから同じクラスよろしくね。もしよかったら連絡先教えて欲しいな。」 「川波春香です。こちらこそよろしくお願いします。もちろんです。」 私はあまりの緊張の同級生に敬語だった。きっとちゃんと笑えてなかっただろうな、でも内心は中学生になってから初めての友達が出来て、とっても嬉しかった。 すると、 「あの、1番下の棚使っていいですか?」 後ろの男の子が話しかけてきた。私は訳もわからず、 「ああ、どうぞ」 と答えた。彼と話した時、何故か胸がざわついた。私は思った、いつか彼のことを好きになる。
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