カクテル言葉に翻弄される件

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あれ? 薬指に光るものが!? 七尾所長、結婚してたんだ! 「七尾所長? 毎日外食して帰ったら、奥さんに怒られません? 」 「ああコレ? 結婚はしてないんだ。」 軽く(ひね)ったようなシンプルなデザイン。 プラチナだろうな。 「あ、そうなんですね? いつ頃のご予定なんですか? 」 「そうだなぁ。 いつになるだろう。」 「そんなぁ。 男からバシッと決めないと。彼女さん、可哀想ですよ? ちゃんと逢いに行ってあげてます? 」 「それは、まぁ。 一緒に住んでるから。」 「あ、なんだ。そうなんですね? じゃあ、結婚してるのと、殆ど変わらないか。」 「そうだね。」 「容姿端麗な、七尾所長を射止めたのはどんな人なんですか? 」 「スゴく綺麗な人だよ。 とても優しくて、料理が最高に上手い。そして、努力家なんだ。」 「へぇ。ベタ惚れじゃないですかー。羨ましいな。七尾所長にそこまで言われるなんて、どんな人だろ? 」 「さあね。(笑)」 七尾所長のこんな顔は初めて見た。 幸せそうだ。 相当、愛が深いんじゃないか。 今までマスターとの事、どうこう思って悪かったな。 共同経営者なら、お互いの事を気にかけるだろうし、親密にもなるだろう。 しかし、森國社長はこの事知ってるのかな?
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