⁂ 新しい恋が始まった件

2/4
前へ
/84ページ
次へ
翌朝、朔の腕の中で目が覚めた。 朝の日差しが心地いい。 起きた時に、好きな人が隣に居るって最高に幸せだ。 「おはよ。旬。」 啄むようなバードキス。 「おはよう。」 「昨夜(ゆうべ)も最高に素敵だったよ。」 「朝からそんな恥ずかしい事を… 」 顔を見られるのが恥ずかしくて、背中を向ける。 背後から抱きしめられて、首筋に唇が落とされる。 「どうして? 本当の事だもん。僕ね、朝のセックスが好きなんだ。裸の素肌を合わせながら、イチャイチャして、そのまま1つになるの。最高の1日の始まりでしょ? 」 いいながら、肩や背中に、チュッチュとバードキスを繰り返してくる。 オレはキスに弱い。 「あー。 朔って、意外と情熱的。」 「そう? 意外だった? 」 「店で会う時はいつもクールにキメてた。」 「そりゃ。こんな姿は、愛しい人にしか見せないよ。」 「ほら。そういうトコ。」 「ねぇ。 ダメ? 朝エッチしよ? 」 「ダメじゃないけど… 」 そういうと、後ろから腕が伸びて来て、オレのオレをゆるゆると育てにかかる。 素直なオレは簡単に反応を示し、否定の言葉を奪い去る。 「ほら。 旬の旬も良いよっていってる。」 「言わせたんだろ。もぅ。朔のも当たってる。」 尻に、朔の朔が当たって欲望を伝えてくる。 こうなると、昨夜の情事が蘇り、一気にお腹の奥がムズムズしてくる。 完全に欲しがってる。 いつの間にか、朔の手にはローションが出され、手のひらで温めていた。 おいおいおい、と思っていると、尻の蕾に優しく塗られ、指がゆっくりと抵抗も無く入ってきた。 「は… ぁ… 。」 思わず声が漏れる。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1161人が本棚に入れています
本棚に追加