⁂ アルバイトを始めて丸一年経った件

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「旬ー。今月の28日に、一周年記念パーティーをしようと思ってるんだ。7時からの予定だから、いつもより早いけど、6時に入ってくれる?」 「了解です。前日はどうします? シフト入ってないけど、準備有りますよね? 」 「いや。27日は閉める。毎年3月27日は店休日なんだ。そして、28日は、貸切で夜営業のみだから、大丈夫だよ。」 「そうなんですね。 分かりました。」 オレが、入店したのが、去年の3月21日だから、もうすぐ1年になる。 この1年は色々有った。 早いものだ。 「あ!忘れるところだった。当日はスーツ着用で宜しく。立食形式でやるんだけど、基本的にリザーブは僕がするから、旬には受付なんかをやって貰おうと思ってるんだ。」 「パーティーなんて初めてだ。普通のスーツで大丈夫かな?就活用しか持ってないけど。」 「その辺は、森國社長に見立てて貰うといいよ。」 「そか。朔も出席するんてすね。」 「うん。その予定。」 「そのパーティー、何人くらい来るんですか?」 「まだ、確定じゃないけど、20人くらいかな。樹さん一家とか、ここで前にレストランを営んでた蓮見(はすみ)さんご夫婦、僕のアップルパイの師匠なんだ。前に来てくれたから知ってるだろ? そうだなぁ、君の知らない人は、前のameno(アメーノ)のマスターだった日向さんくらいかな? ここで使う新鮮な野菜を作ってくれてるんだ。」 「そうなんですね。」 「皆んなココに来てくれてる親しい人ばかりだから、安心して良いよ。」 「分かりました。」
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