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服の上から背中を触られ、妙にドキドキしてしまう。
「ちゃんと立って」
「うぅ。 くすぐったいです」
肩幅と、腕の長さを測られる。
裄って云うんだって。
雨野さんみたいに、外国の血が入っていると、手足が長くて、既製品だと多少窮屈だから、店で着るユニフォームは特注してるらしい。
オレは純日本人だけど、バスケで躰つきがガッシリ目だから一応測っておくんだって。
「次、首ね」
雨野さんが前に回って、オレの首に手が伸びて来た。
器用にボタンを外される。
首を少し傾けて、オレの首筋を見てくる仕草が色っぽくてたまらない。
「次は、ウエスト。 失礼するよ」
ヤバイ!やばい!ソコは、やばーい!
健全な心と身体の素直過ぎる反応がぁぁ。
「はい。オッケー。 身長いくつ?」
って…… 見事にスルーされた。。。
確かに、チョイ勃ちだったけど……
でも、そんなに小さくないと思うんだけど…
雨野さんからしたら、取るに足らないくらいって事?
地味に凹むなぁ。
てか、雨野さん、そんなに大きいの?
うわっ。バカ。何想像してんだよ。
また、オレのオレが反応してしまうじゃないか。
「?? 旬君? し・ん・ちょ・う、いくつ?」
「あっ。188です!」
「おっ。僕とおんなじだ」
何故か嬉しくなってしまう。
何だ? このムズムズ感。
その正体の訳は、後日知る事になるんだけど。
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