⁂ アルバイトを始めて丸一年経った件

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いつもは、穏やかに行われる行為も、今日ばかりは性急に感じられた。 朔も、これに飢えていたと言うのは間違いないだろう。 久々の生の繋がりは、敏感になった身体を更に感じさせ、一気に硬さを取り戻させた。 「あぁ… いい。旬。好きだ。」 嵌め込まれたものがドクンとまた嵩を増した。 「オレも。 スゴく好き。このまま、ずっと、離れたくない。」 「旬。君と結婚したい。」 「朔。オレもだよ。ずーっと一緒に居たい。」 お互いを求め合い、深く口付けを交わす。 絡まる舌が水音を立て、欲情をかきたてる。 チュッとリップ音を響かせ離れた唇は、まだ、水の糸で繋がっていた。 「動くよ。」 律動が始まり、深い場所を抉られる。 「あっ。 … ダメ。 … そこっ。 」 「いい、じゃなくて? 」 「ダメっ… また、 イクっ 。」 「良いよ。 逢えなかった分、沢山シよ。」 「はぁっ… あぁぁ… 」 再びの放出。 しかし、まだ、熱は治らない。 首に、鎖骨に、キスが降って来る。 所々強く吸われ、チクッと痛みが刺す。 多分、明日は花畑になっている事だろう。 「僕も、もう来る。」 打ち付けが激しくなり、ベットが軋む。 あっ、と切ない声と共に、朔も果てた。 内壁に熱い飛沫がぶつかる。 2人は、乱れた息が整わないまま、強く抱きしめ合った。 いつもなら、一度抜け落ちるものが、今日は硬度を失わない。 「旬。ごめん。このまま良い? 」 返事も聞かないまま、新しい旋律を奏でる。 濡れた中は、先程より滑りが良く、クチュクチュと音を立てて、快感を促している。 もう、身も心もトロけてしまう。 逞しい背中に足を絡めて、返事の代わりにした。 もっと、来て。 気づいた朔は、ふっと優しく笑って、旬の髪を撫でた。 結局、朝まで抱き合って、起きた時には既にお昼だった。 慌しく朔は出て行き、いつもの朝エッチは出来ず仕舞いで終わってしまった。 少し、もの寂しい。 旬は、微かに残る朔の香りに包まれて、もう暫く微睡んだのだった。
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