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今日はパーティー当日だ。
朔が、ヘアメイクをしてくれると言うので、朔が住まいにしているホテルの部屋へ来ている。
仕立てて貰ったスーツを身に付け、普段とは違うオレに正直驚いている。
確かに着た感じが全然違う。
シルエットが綺麗だし、身体にフィットしたシャツやスーツは動いても、窮屈に感じない。
朔の言うことは強ち間違いじゃなかった。
「朔ー。ネクタイはどれが良い?」
「ネクタイね。どれでも良いよ。」
「えー!? スーツに拘るのにネクタイには拘り無いの? 」
「いや、実は、今日のネクタイは、春日さんが旬に貸してくれるんだ。」
「えっ? そうなの? 何で? 」
「うーん。でも、そう言ってた。きっと、旬に似合う物があるんだろ? 」
「ふーん。」
「そろそろ時間だ。車を呼んであるから行こうか。」
「朔も、もう行くの? 早くない? 」
「良いんだ。旬の働き振りを見ているよ。」
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