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「来年は29日かな? 」
「何が? 」
「去年の、春日さん達の記念日は、27日。今年の僕たちは、28日。と来たら、もしかしたら、来年も誰かが29日に宣誓式をするかもしれないなって思ってね。 」
「そんなに、宣誓したい人居るかなぁ? 」
「そっか。 そうだよね。 そんなに多かったら、ゲイの聖地みたいになっちゃうよね。」
「それはそれで良いのかも知れないけど、店の営業に影響しないかな? 」
「どうかな? … もうお話はこの辺にしない? ねっ、今日の出来事は、今夜の僕たちに影響しないの?」
「それは、、、影響しない、とは言えない、かも? 」
今日の今日で、ちょっと照れる。
たまには、オレからキスを贈ってみようか。
朔の腕を引いて、頬にちゅっと軽くキスしてみる。
一瞬驚いて、今度は朔から唇を合わせてくる。
チュッチュッと繰り返されるバードキスがくすぐったい。
「旬。ベットに行こう。」
今度は、オレが腕を引かれる。
これから、2人の甘い夜が始まる。
引かれた手を少し下げ、返事の代わりに指を絡めた。
了
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