あとがき

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あとがき

拙作をご高覧いただき、ありがとうございます。 この話は、超妄想コン第101回「金」に応募しています。 今回も、拙作『悖徳者は腥風に嗤う』シリーズのスピンオフ的な話になります。(シリーズをご高覧いただかなくとも、お楽しみいただける内容ではあります) さて、本シリーズで「金」と言えば、いつもカラフルなスーツを着て、いかつい顔付きの「金岡」というキャラクターがいます。 作者お気に入りのサブキャラで、本編では主人公譲治率いる総務部に席を置きつつ、本職は金融部門「金満興業」の部長という異色の存在です。 彼は、いつもテレビ前のソファーにふんぞり返って、同僚と奥様向けの昼ドラを楽しんでいます。そして、本作でも登場した気の強い婚約者、アンナと同棲しています。 さて、本作で金岡は入院中です。何があったのかは、本編中で書く予定なので、ここでは触れておりません。 これまで番外編では、金岡とアンナの馴れ初めなど披露しました。 今回は、金岡の実家と家族が明かされます。 更に、金岡の本名(名字)も……。(ついでにアンナの名字までも!) タイトルにある「金剛力士」ですが、これは「阿形(あぎょう)」「吽形(うんぎょう)」でお馴染みの「仁王様」のことです。 物語のキーアイテムとなる「仁王像」は、阿形・吽形1対ではなく、いずれか1体を想定して書いています。 金剛力士(仁王様)は、仏教の守護神であり、寺の守り神。 盗まれた仏像を取り戻した、強面の「金岡」は、実家の寺の守護神でもあったのかもしれません。 金岡が最後に気付いたように、仏教の世界観では偶然はありません。 全ては、因果応報。繋がっています。 聡心が、直純に犯行を目撃されたのも、決して偶然ではないのです。 勿論、金岡青年が仏の道を離れ、金満興業に転職し、アンナと出会ったことも――。 この話をきっかけに、本編にも関心をお持ちいただけましたら、大変嬉しいです。 (長いシリーズですが、よろしくお願いします) あとがきまでお付き合いいただき、ありがとうございました。 また、他のお話でご縁がありましたら、よろしくお願いします。 2019.5.29. 砂たこ 拝
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