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「この店にデュランドって奴がいるらしいが、どいつだ?」男性客は大勢の連れと店内を彷徨き始める。
「盗賊リアナ・マクビール容疑者の犯罪幇助をするばかりか、お宝を盗ませる犯罪斡旋を組織ぐるみでしていると聞く。魔道士のアグリス・ディアトロフの誘拐までしてるんだと。デュランドを首謀者とする犯行グループ全員に五百万レグスの懸賞金が出ている」
リアナは厳密には"リアナ・マクビール容疑者、無職。二十八歳。詐欺と窃盗の容疑で指名手配中"という肩書きになっている。
「なんだ、新手の賞金稼ぎどもか」
「お前は賞金首リストにあったな。リカルド・ホーキンス。デュランドのボディガードやってた戦士だ」
賞金稼ぎたちは、リカルドの前にゾロゾロと集まって来る。
「五百万じゃ足りねえだろ、もっと懸賞金あげてやろうか?」リカルドは鞘からジークフリデを抜いて構えた「デュランド、斬れと言われれば俺は躊躇わず斬るが、どうする?」
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