お便りの時間です

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 「騙されてる、だと?」  「賞金首が殺せばお金が手に入るって考え方も古臭いわよ。ウェールドは賞金首の犯罪者を逮捕したいわけ。あんたたちが殺したら逮捕出来なくなる。国は完全犯罪を許したことになる。あんたたちは完全犯罪の手伝いをしたことになる」  アグリスは賞金首こと、捜査特別報償金について説明する。  「じゃあ、どうすれば良いんだ?」  「賞金首は、その人を見たというだけとか、証拠を提出しただけでもお金は貰えるの。リカルドやデュランドたちと一戦交えて死ぬ思いで金を手にすると比べたら楽な方法だと思うわよ」  何の前触もなく自分たちが賞金首にされていること自体、既に怪しかった。賞金首の身なら、ヨルムンガンドを倒しに行っている場合ではなくなっているはずだと、アグリスは思った。  「情報を提出すればいいんだな」  「それと、あたしたち一人に五百万ってあんたたちも嘗められたものね。可哀想に。どうせ出来ないだろうと思ってるんだわ。だから自分では支払えない賞金額を張り付けてるのよ。ストーカーは、自分と相手以外のことにはオツムがすってんてんだからしょうがないか」  「おれたちら、そんな奴に雇われたのか......」  賞金稼ぎたちは、がっくりと肩を落とした。
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