お便りの時間です

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 「正しい賞金稼ぎの在り方を教えたげる」  本来なら賞金稼ぎなどせずに、まじめに働けば安定した生活が出来るのだが、働き口がないから賞金稼ぎなどという血生臭い仕事をする嵌めになるのだろう。働けというだけ無駄だと思いながらアグリスは続ける。  「あんたたちを雇ったひとは、どんなとこにいて、どんな顔をしたひと? どんな些細な情報でもいいから教えてくれるかしら。情報一つに一万レグス支払うわよ」  アグリスは賞金稼ぎたちから、ストーカーの情報を聞き出す。  「ちょっとアグリス。一万って......!」  「いいから任せて。あんたちを雇ったストーカーは詐欺の容疑に相当し、わたしたちを殺してないにしても少なからず殺意は抱いてるようだから殺人未遂の容疑もある。それで"犯罪行為の斡旋"をあんたたちにさせた首謀者でもあるから、かなりの犯罪者になるわね。捕まえる価値はこれだけで充分ね」  「それだけ聞いたら、腹が立って来た。喜んで情報を出すが、一万レグスは本当に支払ってくれるんだろうな?」  「ドラゴンの洞窟から持って帰ったお宝があるし、お金ならあるわよ。支払えるから言ってるの。但し、情報が本物ならの話だけど」  「いいだろう」賞金稼ぎのリーダーは、自分たちを欺いたストーカーのことを思い出す。
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