お便りの時間です

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 「ゴブリンのように小太りな男で、確かウェールド魔術ギルドの紋章のついたローブを羽織っていた」  「色々と納得できたわ。わたしと同門生だったとはね。わたしに好意があったのはきっとその頃から。その男の名前は?」  「ドノヴァン・エンハンスって名前だった」  「そう言えば、いたなぁ。そんな子。約束通り情報三つにつき三万レグスを差し上げましょう。運が良かったわね、集団ストーカーにならずにすんだわよ」  アグリスは賞金稼ぎたちに三万レグスを手渡した。  「本当に貰っていいのか?」  「勇者パーティーは市民とした約束は必ず守るのが鉄則よ。約束に大きいも小さいもない。問題はストーカーをどうするかよね。魔術士だし、逆上したらどうなるかわからないから、迂闊に住居に侵入出来ない」  アグリスはテーブルに項垂れた。
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