お便りの時間です

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 「勇者パーティーの仲間がよ、みみっちいこと言うんじゃないよ」  目標から遠ざかってしまったことに嘆くリオナに勇者デュランドは、そう言い放つ。 馬車のレンタル料は五百レグスとウェールドの法律で定められている。中古馬車なら一泊二百五十レグス。五の付く日ならその半額の百二十五レグスと安くなるが、一泊延長するごとに百六十レグス支払わなければならない。 デュランドたちは、三日も延長してしまったので五百八十レグスと借りた額の倍とられることになるが、デュランドにはみみっちいことのようだ。  「あたしの目標は六億レグスよ。一レグスでも無駄にしたくないの」  「心配すんなって。ヨルムンガンド倒したお宝で充分稼げるだろう。そんなことよりも飯にしようぜ」  リカルドは「姉ちゃんよ~い」とウェイトレスを呼びつけた。ヨルムンガンドとの戦いで空腹なので、千六百レグスのボリュームランチを頼むと、ついでにビールも注文する。  「俺はピグマリオのヒレカツ定食を頼む」  デュランドが続いてパーティー八百五十レグスの豚のヒレカツ定食を注文。  「あたしはライ麦パンのサンドイッチセットを」  リオナは四五十レグスのサンドイッチセットをオーダーする。  「わたしは大豆ステーキハンバーグ、サラダセットを頂こうかな」  アグリスは大豆ステーキのセットを注文する。脂肪と糖分がない大豆を練ってステーキにしたものなので、女性客に人気とめにゅー表に書いてある。
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