19人が本棚に入れています
本棚に追加
土曜日
週末は代行業も忙しい…
凛さんがいる店から
1台お願いと連絡が入ったので
鍵を受け取りに店に向かった。
歌姫の誕生日ということもあって
店内は花屋状態だ…
薔薇、胡蝶蘭、百合…
花の香りが充満してる…
俺はすぐに凛さんの姿を探す…
いた…
ピアノの横で歌ってる…
視界に飛び込んできたのは
深いスリットが入った
タイトな赤のロングドレス姿
うわぁ…
…ドレス…
ヤバイくらい…綺麗だ…
その姿に見惚れてると
凛さんと目が合った
少し微笑んで
軽く手を振ってきた
目敏いお客さん達は視線の先にいる
俺を確認すると
一瞬怪訝な顔をしたが
すぐに凛さんへと視線を戻した。
…怖いな…
そうしてお客さんから鍵を受け取り
店を出た。
それからまた連絡が入り
店に行った時
ボーイに呼び止められた。
「山岸さん、
凛さんアフター行くみたいだから
店からの連絡はなしで。
たぶん凛さんから
山岸さんの携帯に直接連絡いくかも
なのでよろしくね」
「アフター？珍しいですね？」
誘われても断る事が多いと
聞いたけど…
「近くのお店に行くって言ってたから
軽く飲むだけじゃないかな？」
「わかりました」
ボーイに軽くおじぎをし、
歌ってる凛さんをチラリと見て、
お客さんの鍵を受け取り店を出た。
片手に
シャンパングラス・・・
凛さんが
飲みながら歌ってるのは
今まで見た事ない…
普通に見えるけど…あれは…
かなり酔ってるな…
大丈夫かな…
最初のコメントを投稿しよう！