一年前

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次の日… 給料日後の土曜日ということもあり 昨日と同じく店内は賑やかだ 俺は今日も凛さんを送る事になった。 凛さんが店から出てきたので ドアを開けた。 飲み過ぎたのか 乗るときにフラついていた… 「今日も忙しそうでしたね」 「…忙しかった」 やはり今日も眠そうだ 「道バッチリ覚えたんで、 眠かったらいいですよ。 寝てても。着いたら起こしますから」 「…ありがとう」 そう言ったので 寝るかと思ったらずっと起きていて また昨日と同じ様に進行方向見たり 運転席側を見たりしていた… すげぇ気になるんだけど… 気なるけど… とりあえず聞かないでおこう… それから特に会話はなく家に着いた。 「着きましたよ。鍵お返ししますね」 「ありがとうございます… あの……山岸さん… 今度から指名してもいいですか」 「え?」 なんでだ?なんで俺? 「あ…でも… 山岸さん人気あるから大変ですよね」 「いえいえそんな事ないですよ。 ご指名頂けるなら嬉しいですけど。 でもどうしてですか?」 「…車の扱い方がとても丁寧だったから…あと…乗っていて安心です… 中には、急発進とか急停止とかする人もいるし…だから…です」 「そうですか… あぁ、だから昨日と今日で 観察してたんですね。 実は気になってたんですよ。 俺、何かしたかなって」 そうか、謎が解けた。 「ごめんなさい」 凛さんは申し訳なさそうしてた。 「毎回は無理かもしれないですが、 出来るだけ送っていけるように 調整しますね」 「お願いします」 そう言って凛さんは車から降りた。 「お疲れ様でした」 「おやすみなさい」
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