序章 始まり

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「━━はー……なんっで東京から富山に来ないといけないんですか……」 「まー我慢してよ。この町に異様な気配をした異能がいるって話なんだから」 「てかアンタ“十傑”なんだから俺いらないでしょ」 黒髪の目つきの悪い男と白髪サングラスの高身長の男。 合法殺人東京第二支部、支部長、榊龍禅とその部下、黒川京介だ。 「ほら、早く行かないと死人が出るよ」 榊は呆然と立つ黒川に手招きをした。 ハッとした様に黒川は慌てて榊についていった。 「……なんだあの気配」 黒川はボソッと独り言を呟き、後ろを見ながら睨んだ。
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