第五章 被虐の逆罰

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「……なんだ……これ」 辺鄙な住宅街、空はオレンジ色、村野は家に帰る途中、道に一本の骨を発見した。 「……やはり誰かに見つけられたか」 後ろから暗い声が聞こえ、村野は驚きながら後ろを向く。 しばしの沈黙、そして村野が骨を握りしめて不死川に問う。 「異能ですか」 「そうだが」 「僕でも……発現する事が出来るでしょうか」 「発現方法は人それぞれだからな。分からないが……やりたいのか? 可能性ならある」 村野は無言で頷く。 その目は少し青く、どこか揺らいでいた。 不死川は頭をポリポリと掻き、来た道を戻る。 付いてこいと言わんばかりに手招く。 「場所を変えよう、近くにいい廃墟がある」
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