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「この映画館すか。……気配がこびりついていますね」
「この禍々しい気配……恐らく特級クラスです……それに白骨遺体……不死川一郎の可能性が高い」
夜鷹はピクリと体を反応させ、九野を見る。
「不死川って……」
「ええ、夜鷹君とその仲間達が倒した三兄弟の長男ですよ」
夜鷹は深呼吸をし、ゆっくりと息を吐く。
特級、単独で倒した経験は一度、しかしそれは相性が良かったから勝てただけのこと。
夜鷹は任務の難易度の高さ、それを改めて確認して緊張する。
「……取り敢えず夜鷹君にはホテルに戻ってもらいます。私はまだやる事があるので」
「ウス、頑張ってください」
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