第五章 被虐の逆罰

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「この映画館すか。……気配がこびりついていますね」 「この禍々しい気配……恐らく特級クラスです……それに白骨遺体……不死川一郎の可能性が高い」 夜鷹はピクリと体を反応させ、九野を見る。 「不死川って……」 「ええ、夜鷹君とその仲間達が倒した三兄弟の長男ですよ」 夜鷹は深呼吸をし、ゆっくりと息を吐く。 特級、単独で倒した経験は一度、しかしそれは相性が良かったから勝てただけのこと。 夜鷹は任務の難易度の高さ、それを改めて確認して緊張する。 「……取り敢えず夜鷹君にはホテルに戻ってもらいます。私はまだやる事があるので」 「ウス、頑張ってください」
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