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「……不意打ちならもう少し丁寧にやってほしいものだ」
住宅街、後ろからのナイフでの攻撃を九野は軽く受け止める。
自分を狙っている者がいることを九野は分かっていた、故に夜鷹をホテルに戻したのだ。
「おいおいおいおい、不死川についてきてみりゃあ、結構な暇潰しがいるじゃねえか。お前、俺と遊んでけよ」
花道一派の特級が一人、雷使いの風霧斬だ。
現時点での実力は、夜鷹を上回る。
手に電気を纏い、九野にパンチを連発。
それを全て受け流し、巨大な斧で反撃する。
しかし斧は虚空を切り、風霧は数メートル奥へと移動していた。
「電光石火!!」
瞬きすら許さないスピードで九野に間合いを詰め、電気で勢いが増したパンチを九野の鳩尾に当てる。
「がっ……!!」
九野は前屈みになる、その隙をつき、風霧は更に九野を殴りまくる。
「どうしたんだよぉ!? 俺の圧倒的スピードについてけ……あ"?」
巨大な斧が風霧の背中に当たる。
しかし、平然とまた臨戦態勢に戻る。
「全く痛くねえぜ? てめえの斧」
「……そろそろですかね」
瞬間、何もしていないのに風霧はその場から吹っ飛ばされる。
「気を付けてください、さっきの八倍のダメージがありますので」
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