第五章 被虐の逆罰

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「……不意打ちならもう少し丁寧にやってほしいものだ」 住宅街、後ろからのナイフでの攻撃を九野は軽く受け止める。 自分を狙っている者がいることを九野は分かっていた、故に夜鷹をホテルに戻したのだ。 「おいおいおいおい、不死川についてきてみりゃあ、結構な暇潰しがいるじゃねえか。お前、俺と遊んでけよ」 花道一派の特級が一人、雷使いの風霧斬(かざきりざん)だ。 現時点での実力は、夜鷹を上回る。 手に電気を纏い、九野にパンチを連発。 それを全て受け流し、巨大な斧で反撃する。 しかし斧は虚空を切り、風霧は数メートル奥へと移動していた。 「電光石火(でんこうせっか)!!」 瞬きすら許さないスピードで九野に間合いを詰め、電気で勢いが増したパンチを九野の鳩尾に当てる。 「がっ……!!」 九野は前屈みになる、その隙をつき、風霧は更に九野を殴りまくる。 「どうしたんだよぉ!? 俺の圧倒的スピードについてけ……あ"?」 巨大な斧が風霧の背中に当たる。 しかし、平然とまた臨戦態勢に戻る。 「全く痛くねえぜ? てめえの斧」 「……そろそろですかね」 瞬間、何もしていないのに風霧はその場から吹っ飛ばされる。 「気を付けてください、さっきの八倍のダメージがありますので」
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