第五章 被虐の逆罰

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━━優子帰宅から一時間後 優子は親がいない。 中学の頃、交通事故で亡くなったのだ。 親戚もおらず、約三年間、ずっと一人で生活していた。 しかし、寂しいと感じた事は一度もなかった。 「ふ〜、いい湯だった! あれ、なんで電気消えてんの? 私消したっけ?」 優子は恐る恐る電気を点け、誰もいない事を確認する。 心臓の鼓動が高まり、奥の部屋を覗く。 「なんだ、誰もいな……い"!!?」 首は真後ろへ回る。 視界が暗くなるのが分かる。 黒フードの男を立っているのを見て、優子は、息絶えた。
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