第五章 被虐の逆罰

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━━人を殺す、それは悪人に対する罰であって善人にするべき行為じゃない。 優子ちゃんは夜鷹朝陽に殺された、優子ちゃんは紛うことなき善人だった。 何故殺されなきゃならなかったのか、夜鷹朝陽の目的はなんなのか、僕にはそれが分からない。 殺意のまま、動くのみ。 「青龍(せいりゅう)」 村野は青い龍を生み出し、それに乗る。 式神系統の異能が発現したのだ。 真っ直ぐ空へと飛び、そのまま窓を壊して部屋に突撃する。 中で寝っ転がっていた夜鷹はすぐに臨戦態勢であり、敵が村野だと確認する。 「……村野? ……何やってんだよ!!」 「大人しくしてよ、人殺し」
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