慌ただしい朝

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「山本くんの理想の家庭ってどんな感じかな?」 初めて会った日に聞かれたのを思い出した。 「トオルくんは、子どもと遊ぶの得意だよね?」 仕事を辞める時に、専業主夫を選ぶのはお互いが納得しての事だった。 「初めてのことだから、色々チャレンジしていこうね!とりあえず明日病院には行ってくるよ!」 ユイさんも、はしゃいでいる。 「200万円っていうのは、どういうこと?」 「そう!いつも置いてあるテーブルに茶封筒が2つ並んでてさ!トオルくんのとこにないって言うから、きっと一緒になったんだね!」 100万円の主は、私達を応援しているのだろうか。出会って半年も経っていないが入籍も妊娠も怒濤のように押し寄せてきた。
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