ホッコリ部の日常

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「解ったわ!だったらあと一週間延ばしましょう!それで人数揃ったらモフモフ委員長を好きにしていいと言う事でぇ」 「それを決めるのはコッチです!と言うかモフモフ委員長って誰ですか!私にはちゃんと千十院 孤狐(ここ)って言う名前があるんです」  好きにするって何ですかと言いつつ、一週間引き延ばす為の書類を出してきたモフモフ委員長は、何処か照れている様にも見えた。 「ありがとう孤孤ッチ!で、お礼はどうしたらいい?」  そう言いながら魔梨花はモフモフ委員長の尻尾を勝手に撫でていた。どうやら照れているのではなく撫でられて気持ち良くなっている様で、時折学園内で聞いてはいけない様な息遣いが漏れていた。 「か、勝手に撫でないでくだひゃい!とにかく、一週きゃんで必ず集めてくだしゃい、ひゃ!」  魔梨花は撫でていた手を激しく突然動かすと、モフモフ委員長は驚いたらしくその場から飛び退き、廊下を走ってはいけないので小走りで逃げて行った。 「流石はテクニシャン魔梨花。しかし、ネム一週間で本当に見つけられると思う?」  そう聞いた黒髪のストレートヘア―の女生徒だったが、ネムと呼んだ女生徒は既に枕の中で、夢の世界へ誘われた後だった。  魔梨花は教室の真ん中に戻ると、テラスに居る二人を腕組みしながら”じゃあ行こうか”と無理矢理教室の外に連れ出したのだった。
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