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「渡瀬さんの心って、黄金のリンゴにぴったりだね」
クラスでも、格好いいほうに分類されるタイプの顔立ちをしているだろう東君から言われたのは、人気の無い学校の空き教室でお弁当を食べている時だった。
「どうして」
私は、お気に入りの場所で最近ハマっているサンドイッチを食べながら東君をまっすぐ見て訪ねる。
確か、おばあさんかおじいさんかがイギリス人なのもあって目鼻立ちはきりっとしていて、大きな目は綺麗な緑色をしている。髪は日の当たりようによっては金色に輝いて見える茶髪。
染めているかと疑われたこともあって大変だったと、クラスメートと話しているのを聞いたことがある。
「朝、ああいってくれたから」
その言葉に私は朝を思い出した。
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