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化けの皮が剥がされた
港区の本社から歩いて15分の隠れた場所にある自然食和風居酒屋相馬リーダーが予約の電話をしていたのか二階の個室に案内された。
「新谷さん、19歳なんだよね。」
大人の色気が香る牧野さんがドリンクメニューを開いて聞いてきた。
「アルコールはダメだからどうする?」
「アイスの緑茶をお願いします」
牧野さんは壁にある電話を手に取り、オーダーしていく。
「親御さんに帰りが遅くなる事を連絡しなくても大丈夫?」
いかつい男、藤堂さんがわたしを見た。
「一人暮らしをしているので大丈夫です」
未成年だからか子供扱いされる。だから仕事の打ち上げの飲み会はいつも断っていた。
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