《運命の日》※過激表現有。

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山荘に着き、荷物を車から降ろして、ログハウスの鍵を開けようとした瞬間… 誰も予想していない事態に陥る。 「あれ?鍵があいてるぞ?」 叔父が不審に思い父に確認する。 「かけ忘れたのか?」 「いや、そんなはずは…」 そう呟きながら父親は荷物を抱えログハウスに入る。 「……ッ!なんだッお前は!やめろッうぁァ!」 ドガッ!ガタガタッ 途端激しい物音とともに悲鳴が… 「どうした?!」 近くに居た叔父や祖父母が慌てて様子を見にログハウスへ入る… 「いやぁぁぁ!!」 悲鳴を上げる祖母… そこには血まみれで倒れている息子の姿… その奥には黒い人影… 斧を振りかざし、叫ぶ祖母の首に振り下ろす… ザシュ、ドガッドガッ! 「や、やめろっぐあっ…」 止めに入った叔父も祖父も斧で滅多斬りにする黒い人影… 「何?どうしたの?」 流季斗を庇いながら、母親も入口を覗く… 「ひっ…あ、あなたッお義父さん??」 血塗れの床… そこには地獄絵図が… 「ハァ…女か…、他にいるか?」 それらを踏みつけ… 血の付いた斧を持ち上げながらボソッとつぶやく大柄で髭が伸び放題の浮浪者のようなみすぼらしい男… 「……」 流季斗を後ろに隠しながら、首を横に振るのが精一杯の母親…
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