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《運命の日》※過激表現有。
ゴールデンウィークを使ってある家族が自分たちが所有する山荘へ旅行に来ていた。
山深いその場所は自然あふれるのどかな場所。
その中でも7歳の少年、笠原流季斗は家族内で唯一の子ども、裕福な家庭の中、皆に愛されのびのびと育っていた。
一家は流季斗、父母、祖父母、叔父の6人。別荘に揃って羽を伸ばしに来ていた。
連休初日…一家には、これから楽しい休日が始まるはずだった…。
山荘に向かう車の中で…
「流季斗、着いたら1番に何しようか?」
父親が楽しげに息子に話す。
「ぼく釣りがしたい!」
綺麗に身なりを整えられた小柄な流季斗。
身振り手振りを交えて可愛らしい笑顔で答える。
「そうだな、父さんと叔父さんと誰が1番大きい魚釣れるか競争しようか」
「うん!ぼくこのくらいおっきいの釣るんだ!」
「楽しみにしてるわ」
母親も優しく微笑む。
何気ない家族の風景。
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