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コーディネート
彼女「私のことが好きなんだったら今日わたしが着たいと思える服くらい提案してよ!!!」
僕「提案できなくてごめん…」
彼女は朝が苦手だ。服をしっかり選ぶ時間もない。だから彼女はそう言うのだろう。
最適なコーディネートを提案することは自分には難しい。天候や彼女の予定を考慮しても、着たい服というのは気分によって変わるだろう。
僕が持てるITの技術力を最大限発揮して、彼女にできることはコーディネートの候補を何点が提示して、選択してもらうことだろう。
さて、これを実現するにあたり必要なデータは何だろう。
1. 彼女の服や靴下、インナー、靴、下着なんかも重要だろう。手作業でこっそり撮影すればなんとでもなる。
2. 天気、気温はもちろんだ。これはとても簡単にデータとして取得することができる。
3. その日のスケジュールも重要だ。ディナーの予定があればそれなりの格好をしていかなければいけないだろう。これは彼女のGoogleアカウントを使えば取得できる。僕には簡単だ。
上記の情報に加えて、ファッションサイトに掲載されているコーディネートとその地域の天候のデータをAIに学習させ、彼女の服のデータとその日の天候を元にAIから候補を3つ提示させる。これで仕組みとしては完成だ。
このシステムを使う場所は、クローゼットの側が良いだろう。アプリなんかにすると、朝はシビアな戦いな彼女にとって、余計な手間になりうるからだ。
小型のディスプレイと小型のマシンをクローゼットの側に取り付けてあげよう。
ここまでやれば彼女は朝、苦しまなくて済むしますます僕という存在に依存してくれるだろう。
彼女のことが好きで好きで仕方がない僕はこれからも彼女の期待に応えていきたい。
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