第一章 ドベ子、なぜか名門校に入学!

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(あいつが曽根崎中のドベ子だってよ) (ああ、犬並みの嗅覚を持つって女だろ? ゼッテーはったりだって) (犬って、玉ねぎ食うと死ぬらしいからよ、今度ドベ子に食わせてみようぜ)  こうしたヒソヒソ話も、ドベ子には全部聞こえていた。ドベ子の聴力は、嗅覚ほどではないが、人間のそれよりもはるかに能力が高い。 (ふん、だ。全部聞こえてるんだから。でも、私は気にしないもん)  それよりも、幸太に嫌われたんじゃないかと言うことが気になって仕方がなかった。 (幸太って、ドベちゃんの何だったんだろう? もしかして、うちに来る前の飼い主?)  
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