第八章 パンダ軍曹

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「ねぇ、美佳ちゃん。話って、何だろ?」 「この前の続きじゃない? お父さんのことで、何か聞きたい事があるってことでしょ?」 「えー、ヤダなぁ。幸太は、どこかで生きてるって信じてるんでしょ? 幸太が悲しむとこ、見たくないっ!」  ドベ子は、思い切り首を振った。 「じゃあ、あんたはこのまま黙ってるつもり? それに、まだ『可能性がある』ってだけで、そうだと決まったわけじゃないし」 「私の鼻が、間違ってるってこと?」 「ううん。あんたの鼻は常に正確だから、間違いじゃないと思うけど、証拠がないのよね」 「証拠って、どういうこと?」
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