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「ねぇ、美佳ちゃん。話って、何だろ?」
「この前の続きじゃない? お父さんのことで、何か聞きたい事があるってことでしょ?」
「えー、ヤダなぁ。幸太は、どこかで生きてるって信じてるんでしょ? 幸太が悲しむとこ、見たくないっ!」
ドベ子は、思い切り首を振った。
「じゃあ、あんたはこのまま黙ってるつもり? それに、まだ『可能性がある』ってだけで、そうだと決まったわけじゃないし」
「私の鼻が、間違ってるってこと?」
「ううん。あんたの鼻は常に正確だから、間違いじゃないと思うけど、証拠がないのよね」
「証拠って、どういうこと?」
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