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ドベ子は、辛うじて単語の意味は知っていたが、それが幸太の父の話と、どうつながるのかが分からなかった。
「だってさ、人間の体の中に入ってる臓器が、誰のものかなんて、どうやって証明すんのよ?」
「う……。分かんない」
「てか、私に分からないことが、あんたに分かるはずないわね。とにかく、行くしかないわ」
フォックス・カフェは、学校帰りの青嵐校生や、近所のおばさん、営業中なのかパソコンをいじるサラリーマンで賑わっていた。
携帯で連絡を取りつつ、二人は幸太と合流した。
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