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(マジかよ、あんな色っぽい女教師が担任ってよ。どうかしてるぜ)
(勉強が、はかどらねえ!)
(たまんねー、すげー良い匂いするわ)
男子生徒の目は、その豊かな胸に釘付けだった。ただ一人、真田幸太だけは亜里沙には目もくれず、ただひたすら配られたばかりの教科書をガン見していた。
胸ばかりが目立つ亜里沙だったが、最も特徴的なのは、その身体から発せられる香水の匂いだった。
(ん? みんな、先生から良い匂いがするって言ってるわ。そんなに良い匂いなら、私も嗅いでみよっと)
ドベ子は、不用意に鼻のパッドを緩めてみた。少し、亜里沙から発せられる香水の匂いを吸ってみた。
「ん、んん? な、何これ……? お、おえっ。た、助けて……!」
ばたっ
ドベ子は目をグルグルと回して、机に突っ伏して倒れた。
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