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「え? どういうことですか?」
美佳が不思議に思って尋ねると、亜里沙はニヤリと笑った。
「彼はね、将来東大を出て、警察官僚になるのが夢なのよ。だから、大小あらゆる権力には逆らえないはずなの!」
ドヤ顔で亜里沙が言うと、美佳は目をまん丸くした。
「どんな理屈ですか!」
「いーのよ。一年五組では私がルールブックなの!」
「そうだ! エロいルールブックだ!」
ア? と小さく呟いた亜里沙が、顔面を引きつらせながらドベ子にガンを飛ばした。
「……勾坂さん。言葉には気をつけましょうね」
亜里沙のコメカミに浮かんだ青筋からは、今にも血が吹き出そうなほどだった。
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