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驚きの声が続いていたが、一方で、冷ややかな声も少なくなかった。髪の長い切れ長の目をした女子生徒がため息をつきながら言った。
「どうでもいいわよ、そんなこと」
「ていうか、これヤラセなんでしょ?」
ドベ子の能力は、賛否入り混じっていたが、審判をした幸太が、最後に意を決したように口を開いた。
「あのな、勾坂。オレと一緒に、那古野のあの未解決事件を……」
と、ドベ子に何かを伝えようとしようとしたその時。
キーン、コーン、カーン、コーン
不意に終業を告げる鐘が鳴り、亜里沙が割って入った。
「はい、みなさん。残念ながら、私は負けてしまったけど、臭いとか香りっていうものが、奥が深いっていうことが分かったわね。さ、下校の時間よ。みんな、準備して!」
強引にまとめに入り、半ば強制的に生徒を下校させた。
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