第八章 パンダ軍曹

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 放課後。美佳と二人で帰ろうとするドベ子の後ろ姿を、幸太が呼び止めた。 「勾坂、話がある。ちょっと、フォックス・カフェまで来てくれ」 「ひっ! ご、ごめんなさい!」  ドベ子は、思い切り頭を下げた。 「ん? 何で謝るんだ?」 「だって今朝、また私のせいで、笑われちゃったから」 「あ? 物理の時間のことか? そんなことはどうでもいい。とにかく、あとから来てくれ」 「美、美佳ちゃんも一緒でいい?」  ドベ子は美佳を横目で見た。 「来るなって言っても、来るんだろ?」  美佳は当然と言った顔でうなずいた。
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