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「美羽ー。どうしよう?」
「どうしようって言ってもねー。そんな、5人にほとんど、同時に告白されても、困るよね。」
「まだ、みんなとそんなにコミュニケーションもとってないからさー。わからないよ。好きとか、嫌いとか。」
「だよね。」
学食で、美羽に相談にのってもらっていた。
バイトで、なんだか、気まずい思いをしながら、みんなには、答えを待ってもらいながら、仕事をしていた。
ある日、店長の月島さんに、買い物中に、ばったり会った。
「夏奈ちゃん、1人?」
「はい。買い物しようかと思って。」
「良ければ、お茶しない?」
「いいですよ。」
チェーンのカフェで、飲み物を買って、椅子に座った。
「あのさ、みんなに聞いちゃったんだけど。俺含めて、5人同時に告白されたって、本当?」
「え?」
「いきなり、そんなことになってて、困ってるんじゃないかと思って。」
「私、今まで、こんなこと、なかったから。戸惑っちゃって。」
「だよね。いきなり、モテキきても、嬉しいなんて思えないよね。」
「はい。」
「焦らないで、考えれば、いいよ。」
「ありがとうございます。」
私は、ずっと、どこかでパニックだったから、そう、言ってもらって、ホッとした。
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