弦先輩と千尋の日常1
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私立鳴矢(なるや)高等学校……から500mほど離れた、男子寮。 その一室。 小さいながらも室内は掃除手入れが行き届いており、花瓶に花など生けて飾ってある。 住まいの主は、繊細な心の持ち主らしいことがうかがえる。 だが、その繊細な心の持ち主は今、それをかなぐり捨てて声を限りに叫んでいた。 「弦(げん)先輩! お風呂から上がったらパンツくらい穿いてください! 何度も言ってるでしょ、もう!」
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