第2話 異世界召喚って誘拐だよな

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第2話 異世界召喚って誘拐だよな

「2人の勇者様、どうかこの国をお救い下さい」 気が付くと3人は魔方陣の中に居た。周りはレンガ造りのドーム状の部屋である。 「あら?3人居る…」 声を掛けてきた巫女装束の女性はそう言いながら周りの兵隊に助けを求める眼差しを向ける。 「鑑定すれば解るだろう。とりあえず謁見の間へ3人を連れて行こう」 そう言うと3人は兵士に囲まれ部屋を移動させられる。 (これは…何が起きた?) 武司は冷静に考える。光に包まれて気が付いたら知らない場所に居る。どういうトリックなのか考えていた。 「これって…異世界召喚かしら?」 不意にカップルの女子が呟く。 「うん、2人の勇者って言っていたから勇者召喚だと思う」 どうやら2人はラノベ好きカップルみたいだ。 (トリックじゃない?それでは異世界が存在するという事か?非現実的すぎるよ。それにこれは誘拐だ!) 武司はそう考えながら謁見の間へ連れて行かれた。 「ようこそ、我がウッホ王国へ」 渋めでイケメンの王がそう言いながら3人を見下ろす。周りを見ると贅沢の限りを尽くしている様に思えた。 「我が国は隣国に攻め込まれている。更に国内は貧困に瀕しているのだ。どうか我が国を救ってくれ」 (いや、貧困は悪政が原因だろ!みんな贅沢している風にしか見えないし) 武司は内心で突っ込む。 「あの…私たちは元の世界へ帰れるんですか?」 不意にカップルの女子が問いかける。 「おい!陛下に対して名も名乗らないのは失礼であろう!それに召喚は片道切符だ。選ばれたことに感謝するべきだろ!」 大臣らしき人物が怒声を上げる。 「すいません…私は中村 静子です。年は17歳です」 「俺は斎藤 誠(さいとう まこと)年は18歳だ」 「剣 武司(つるぎ たけし)です。年は17歳です」 3人は自己紹介をする。 「それでは適性を見させてもらおう」 兵士の隊長らしき人物が何やら大きな鏡を持ってきた。そして3人を順番に映す。すると3人の能力が鑑定された。 斎藤 誠:勇者 能力 〇聖剣召喚:聖剣グランゾンを召喚できる。雷、聖魔法が付与されたオリハルコン製の剣。使用中は剣聖になる。 〇肉体強化:身体能力を10倍に強化できる。 〇勇者の衣召喚:物理、魔法、その他攻撃を完全に防ぐ。浄化作用もあり体や衣服の汚れを完全に浄化する。肉体再生能力も付与されている。 中村 静子:魔法の勇者 能力 〇聖なる杖召喚:魔法を組み合わせる事が出来る杖。魔術式を組み込むことも可能 〇魔法:火、風、水、土、雷、闇、聖魔法を使える(無詠唱) 〇勇者の衣召喚:物理、魔法、その他攻撃を完全に防ぐ。浄化、再生作用もあり体や衣服の汚れを完全に浄化する。肉体再生能力も付与されている。 剣 武司:能力覚醒中 「ふむ、ハズレは貴様だな。それと勇者よ、貴殿らはこの国に攻め込んでくる兵を壊滅せよ」 「それは人を殺せという事ですか?そんなの嫌です」 中村 静子がそう叫び泣き出す。 「俺も戦争の道具にはなりたくないね」 斎藤 誠も静子に同意する。 「ならば3人に隷属の首輪を付けろ!そして働かせるのだ!!」 国王がそう言うと兵士が武司達を取り囲む。周りには亜人種と思われる奴隷の首輪をした人々もいる。誰もが希望も何もないという目をしていた。武司は彼等みたくなりたくないと考える。 「誘拐されて強制労働とかありえないでしょ!それに僕は巻き込まれた被害者です。元の世界へ返すかそれなりの扱いを要求します!!」 「生意気なガキだ!さっさと隷属の首輪を付けて奴隷にしてしまえ!!」 大臣が怒鳴る。 (あれ?体に変化が…それに自分の能力が頭に流れ込んでくる) 武司は一瞬、意識を失うが直ぐに正気に戻る。そしてニヤリと笑った。そして鏡に武司の能力が映し出される。 剣 武司:股間の如意棒使い 〇股間の如意棒:一物を触手状にして催淫剤を滴らせながら扱える。最高1000又になり、使用中は思考力と反射能力が100倍になる。硬さはオリハルコン並み。掘った相手を任意に隷属できる。隷属された者には首輪が装着される。 〇絶対結界能力:物理、魔法、その他攻撃を完全に防ぐ結界。鎧状態にも展開できる。 〇浄化の光:怪我、病気、解毒、浄化をする能力。隷属の首輪を破壊する。体を若返らせる、肉体を再生することも出来る。他人にも使用可能。 〇創造の腕輪召喚:思い描いたアイテムや能力を創造できる。創造したアイテムや能力は1年で消えるアイテムから永久に消えないアイテムを任意で作れる。 「フフフ…アハハ…隷属されるのはお前たちだよ」 武司はそう言うと下半身を露わにする。そして一物を触手状に伸ばし周りに居た兵隊や大臣、国王と王子を拘束する。 「イッツ ショータイム!」 武司はそう言うと拘束した者の服を脱がし口と後ろの口に触手をねじ込んだ。ねじ込まれた者は苦痛の表情を浮かべたが触手から滴る催淫剤の効果で淫らな表情を浮かべだす。そして快楽の宴が始まった。 「どうだ?凌辱される気分は?これからお前たちこそ僕の奴隷だ。この国は僕たちが慰謝料代わりに貰ってあげるよ」 そう言いながら触手を激しく出し入れする。更に各自の前立腺を刺激すると捕らえられた者達は白濁とした液体を放出した。 「これで最後だ」 武司はそう言うと更に奥まで触手を突っ込み、口と後ろの口に生暖かい液体を放出した。そして全員を解放すると国王たちの首に隷属の首輪が付けられた。 「…解せぬ」 淫らな表情を浮かべながら国王はそう言った。2人の勇者はポカーンとしている。 「これでお前らは僕の奴隷だ」 そう言うと隷属した大臣たちを見ながら満足そうにする武司。 「貴様など…剣聖に殺されるであろう。そうしたらこの隷属は解消される」 元国王が悔しそうにそう言った。 「望むところだ」 武司は満面の笑みで答えた。
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