第3話 腐った国を変えよう!

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第3話 腐った国を変えよう!

武司と勇者2人は今後の事を話し合う。この世界に召喚された影響で頭にこの世界の知識が入って来たのだ。どうやら元の世界へ戻ろうと次元に穴を開けると両方の世界は消滅するらしい。本来、勇者召喚も世界を滅ぼすリスクを犯していたのだ。 「とりあえず僕は王になる。2人はどうする?」 「私は誠と一緒に居られれば良いわ」 「俺も同じだよ。静子」 「それでは2人に頼みたい事があるのだが」 そして3人は打ち合わせをする。この国は亜人や獣人を奴隷としている。それを解放させ人権を与えようと考えたのだ。当然、貴族は反乱を起こすだろう。それも目的の一つではある。貴族の地位を奪うためだ。そして勇者と武司が国家元首となりこの国をまずは変える。そして他国の脅威を排除することを話し合う。 「ではまずは戴冠式(たいかんしき)と亜人集めからだ」 武司の言葉に誠と静子は頷く。そして静子は戴冠式までに魔術式を作り即発動できるように調整をする。誠は剣術で相手の武器と防具を破壊する練習だ。 それから一週間後にこの世界のテレビに当たる魔力映像で国内に戴冠式の様子を映し出した。同時にこの国全ての亜人を大きな広場に集める。 「これより僕等3人がこの国の国家元首になる。まず初めに亜人種差別の撤廃と内政改革を行う事にする」 武司はそう言うと亜人種の隷属の首輪を浄化の光で消し去った。同時に選挙による元老院を作る事を宣言する。 (これで各地の貴族は反乱を起こすだろう。それを鎮めて貴族の地位を奪う) 武司は早く貴族の反乱が起きないかワクワクしていた。 1週間後、各地の貴族は反乱を起こす。しかし主力であった隷属したエルフ、ドワーフ、キャットピープルと呼ばれる猫耳に尻尾の生えた人間、ドッグピープルと呼ばれる犬耳に尻尾が生えた人間、コボルトと呼ばれる犬の顔をした獣人、猫ボルトと呼ばれる猫の顔をした獣人は国側についている。それでも総勢3万の軍隊で王都を取り囲む。しかし25000人は農民や一般人だ。 「我ら貴族の力を見せるのだ!」 貴族の1人がそう言うと兵士に攻撃の合図をする。 「待っていましたよ」 静子が拡声器でそう言うと巨大な魔術式を発動する。そして兵士の武器と鎧だけを消し去った。 辛うじて魔術式から逃れた兵士には誠が俊足で近付き武器と鎧を破壊する。そして兵士たちは大混乱となった。 「それでは貴族の皆さん。僕の奴隷にしてあげるね」 武司は城壁の上から下半身を露出すると貴族全員を股間の如意棒で捕らえる。そして後ろの口に触手状の一物を挿入した。 「痛い…でも気持ち良い…」 貴族たちは後ろの口を凌辱されながら激しく喘ぎ声をあげる。 「1回、スッキリしてもらおうか」 武司はそう言うと貴族たちの前立腺を刺激した。すると貴族たちは白濁とした液体を一物からまき散らす。それを見ていた兵士たちは戦意喪失していた。 「そろそろ中に出すよ」 武司は嬉しそうに言うと触手を早く動かしだす。そして貴族たちは大きな喘ぎ声をあげだした。そして十分後には生暖かい液体を後ろの口にぶち蒔かれ、貴族達に隷属の首輪が出現するのであった。 「これでこの国の貴族は居なくなった。我らに従えない者は国を捨てても構わない。その代り我らに付いてくるものには安定した生活を約束しよう」 武司の言葉に兵士は皆降伏した。 それから2週間経った。武司はスマホを3台作ると2台を勇者に渡す。これで元の世界の知識を検索できるようになる。それを使って農業改革、税制改革を行う。更に選挙を行い国の政治を議員制に作り替えた。今まで重税に苦しんでいた市民はそれを歓迎する。 「選挙で選ばれた者達にはこれを渡す。機能は1年で消えるからそれまでに居、食、住を安定させる様に」 そう言って食べ物を作り出す腕輪を各地に配る。これで飢えていた民衆は1年間、食が保証される。その間に亜人種たちと協力して豊かな農地と飢饉対策を行えるのだ。 更に貴族が不正に集めた財産は国庫に入れてから各地に予算として配る。そして貴族の子供や婦人の保護として王宮で雇う。今までの仕返しを防ぐためだ。 それから2か月後、人間と亜人種の共存は順調に進み差別は完全になくなっていた。苦手な事をカバーし合う制度を作ったおかげだろう。 「これで内政はうまくいくね」 誠が武司にそう言うと彼はにこりと笑う。 「後は国土拡大を進める各国の対策だな」 武司はそう言いながら新しい武器開発をドワーフたちに命じた。そして軍備拡大を同時に行うのであった。
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