電話の声

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電話の声

翌朝、膝の痛みとともに目が覚めた。 時間を確認するために、携帯を確認すると、九時だった。 昼からのゼミには間に合う時間だったので、起き上がる。 頭がいたいし、膝もとてもいたい。 なんとなく、ベットから落ちて膝を打ち付けたことを思い出した。 飲みすぎたなぁ。 反省しながらキッチンで水を飲みつつ、通知を確認する。 優樹からの大量の謝罪コメントと不在着信。 これは昨日から見てないものもあるので、一旦スルー。 真衣からの二日酔いで出勤しているという、病人のスタンプつきの連絡。 母からの、「昨日だいぶ飲んでたみたいやけど大丈夫?あさごはんと胃薬置いておきます。行ってきます。」という置き手紙がわりの連絡。 あとは 「なんだこれ」 母からの連絡の下に、かけた覚えのない通話履歴がある。 それも深夜に20分間。 相手は、誠だ。 私あいつに何を電話してんねん。
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