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『バカな…ありえん!人間風情がぁぁ!」』
「アンタらが言うほど人間ってのは弱くないんだよ…分かったかぁ!」
『フン、このシュリンプス…偉大なるスカルク様のため、誠心誠意最後まで任を全うするのだぁ!』
「じゃあさっさと殉職すればいいだろ!」
新太は自分の頭上に氷の弾丸を放ち、それを剣で砕いてエネルギーに変換し、剣に纏わせた。
『一本勝負か…我が最期として申し分ないシチュエーションではないかぁ!』
「これで最後にしてやるぜぇ!」
新太は自分の一番の得意技〈マッハストレート〉を応用し、ギリギリまでシュリンプスに近づきながらすれ違い様に斬りつけ、さらに振り向き様にもう一撃お見舞いした。
『むぅっ…なんという…うぉぉぉぉぉぉぁぁ!』
シュリンプスは断末魔の叫び声をあげながらクランブスと同じように砕け散った。
「やるじゃないか、新太。だがなぁ…オレには勝てない…なぜならオレはまもなく完全態になるからなぁ…レイドチェンジィィィ!』
スカルクが憑依している叛斗は先程とは全く姿形が違うスカルクに変化した。
血のように黒く赤い、どこかボロボロなところが不気味な海賊マントを身につけたその姿は名前にふさわしい姿だった。
『この体は完全にオレのものだぁ!まもなくオレが臨海で一番強い存在になれるんだよぉ!その邪魔になるお前は…ぶっ倒す!』
「やれるもんなら…やってみろ!」
新太はこれまでの戦いとは違う、三連戦目に突入した。しかし、彼はむしろピンピンしていた。
互いに近づきながら銃を撃って威嚇しあいながら互いが帯刀している剣を引き抜き、鍔迫り合いになった。
この時の音はとても剣同士のぶつかり合いでは起こらないような鈍い音が少し長く響いた。その後は亀裂が入るような音を伴って互いに押し負けまいとしていた。
『さっきオレはお前に負けたぁ!なのにまだお前は隠し玉を持ってるような顔しやがってぇ!』
「まぁそうだな…オレはまだ隠し持ってることが多々あるんだよねぇ…!」
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