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序章
「光をけがし物よ……」
僕は詠唱を続ける。魔法陣を展開しながら。
「その身を焦がし、聖なる光に焼かれ……」
詠唱も終盤、魔法陣の展開は完了する。
「闇に返れ!!」
最後の一説を勢いよく叫ぶ。
目の前にいた有象無象の物達が業火に焼かれる。
悲鳴も立てる間もなく姿が掻き消える。
背後には夕日が学園を照らし、落ちるところだった。
なぜ僕がこんな戦いをしているのか。
なぜこんな物達が徘徊しているのか。
その話は、僕がこの学園に入る前まで話は遡る。
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