エピローグ

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エピローグ

「ごはんできたわよ。今夜は金入りカレーよ」 「またか……最近飽きてきたな」 「仕方ないじゃない」  あのあと、いくつかの業者を訪ねたが、インゴットやアクセサリーなどの加工品以外は本物かどうか確認できないので買い取ってもらえず、金のなる木の存在を言うこともできなかったので、結局家で使うしかなかった。 「気分だけお金持ちってのもなぁ……」 「そうね……これでアクセサリーでも作って売るしかないかしら」  とは言え純金はやわらかくて加工が難しい。この妻の技術ではそれも出来そうになかった。 「現金のなる木が欲しいって言えばよかったのかなぁ……」 「それは言わない約束よ」  二人は使い道のない金色の実を、むなしそうにながめるのであった……。
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